口腔内できもの治療例

舌、クチビル、頬や口蓋(こうがい)、歯肉には様々な腫瘍が発生します。放置しておくと、ただ大きくなるだけでなく重篤な状態に進展することがあります。
また、口内炎だと思っていても、腫瘍であることがあります。可能な限り、早めに口腔外科専門医での受診をお勧め致します。


頬の内側のできもの(粘液嚢胞・頬粘膜良性腫瘍)

ケース1(粘液嚢胞)

粘液嚢胞 治療前
治療前
矢印
粘液嚢胞 治療後
治療後
ご相談・症状 頬のおできが気になる。
治療内容 頬の内側のできもの(粘液嚢胞)で、局所麻酔下に10分で切除しました。
手術時間 10分(日帰り手術)
通院回数 3回
主なリスク 再発 知覚麻痺

ケース2(頬粘膜良性腫瘍)

治療前
治療前
矢印
治療後(切除した腫瘍)
治療後(切除した腫瘍)
治療内容 頬の内側のできもの(頬粘膜良性腫瘍)で、局所麻酔下に20分程度で切除しました。
手術時間 20分(日帰り手術)
通院回数 約4回
期間 2週間
主なリスク 粘液嚢胞の発症 知覚低下

ケース3(過形成乳頭腫)

歯茎のできもの(歯肉良性腫瘍)
治療内容 良性の腫瘍ですが、切除の必要があります。
主なリスク 粘液嚢胞の発症 術後疼痛

歯茎のできもの(歯肉良性腫瘍)

歯茎のできもの(歯肉良性腫瘍)



唇のできもの(口唇粘膜嚢胞・血管腫)

ケース1(口唇粘膜嚢胞)

歯茎のできもの(歯肉良性腫瘍) 唾液の流出傷害により生じる嚢胞。


主なリスク 再発 部分的な知覚の低下

ケース2(血管腫) 女児

血管腫


手術時間 5分(日帰り手術)
主なリスク 粘液嚢胞の発症 部分的な知覚の低下

舌の下のできもの(ガマ腫)

舌の下のできもの(ガマ腫)
術前

舌の下に粘液が貯留し、ガマ蛙の喉頭嚢のように見えることから命名されました。摘出或いは開窓手術を行いますが、 左下写真のように完全摘出するのが理想です。

治療前
術中
矢印
治療後(切除した腫瘍)
摘出標本と黄色い内容液

ご相談・症状

舌の腫れが気になる

治療内容

右側顎下部の腫脹で来院されました。MRI画像検査で舌下部に高信号を認めます。外来で摘出手術をすることになりました。 

手術時間

30分 

期間

約2週間の通院(3〜5回)

主なリスク 再発 再発による頻回手術


下顎の内側にできる骨の隆起(外骨症)

下顎の内側にできる骨の隆起(外骨症) 下顎の内側にできる骨の隆起です。


主なリスク 術後出血 骨の一部露出


唾液腺のできもの(唾石症)

ケース1

唾石症 3次元CT画像
3次元CT画像(矢印が唾石)
 
CT画像
CT画像
ご相談・症状 顎の下の腫れが気になる
治療内容 右側顎下部の腫脹で来院されました。CT画像検査で顎下腺に唾石が見つかりましたので、摘出手術をすることになりました。
手術時間 2時間(全身麻酔下の手術)
期間 入院期間は1週間
主なリスク 顔面神経、舌神経の損傷 顎下部の瘢痕

ケース2

治療前
治療前

矢印
治療後(摘出された長さ約3cmの唾石)
治療後
(摘出された長さ約3cmの唾石)
症状 顎下腺唾石症です。
摂食時に唾液腺の腫大や疼痛を起こすことがあります。
主なリスク ガマ腫の発症 舌神経損傷

下顎に発生した腫瘍(エナメル上皮種)

下顎に発生した腫瘍(エナメル上皮種) 下顎に発生した腫瘍(エナメル上皮種)が、顎の外側に向かって大きく発育しています。全身麻酔下で摘出手術しました。


主なリスク 顔面神経の損傷 術後感染 瘢痕

下顎に発生した腫瘍(歯牙腫)

歯牙腫(しがしゅ)

歯牙腫は、歯胚(しはい:歯の芽)の形成異常から生ずる組織の形態異常で、厳密には真の腫瘍とはいえません。一般に集合性歯牙腫と複雑性歯牙腫とに分類しますが、いずれも腫瘍のなかに歯の組織を含んでいるのが特徴です。
無症状なために、エックス線検査で偶然発見されることが多いようです。腫瘍はゆっくり発育しますが、大きくなると顎骨が膨隆したり、歯の位置が異常になったりします。

術前X-P
術前X-P
 
顔面に発症した帯状疱疹
摘出物

主なリスク 術後疼痛 術後出血

帯状疱疹

水痘・帯状疱疹ウイルスにより口腔、顔面に発症しました。免疫力が低下した時に発現しやすく、高齢者は注意が必要です。神経痛が残ることもありますから、早期の受診をお勧めします。

口腔内に発症した帯状疱疹
口腔内に発症した帯状疱疹
 
顔面に発症した帯状疱疹
顔面に発症した帯状疱疹

主なリスク 抗ウィルス剤による副作用(頭痛、眠気などの意識低下、傾眠、吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、腹部不快感、蕁麻疹、発疹、かゆみ、光線過敏症など)


口蓋(こうがい)のできもの 角化嚢胞性歯原性腫瘍

ケース1

病院の外科からの紹介患者様です。頭痛と口蓋の膨隆がありました。MRI画像では鼻の下に大きな病巣が認められ、薄い茶褐色の内容液を吸引しました。

口蓋の膨隆
口蓋の膨隆
吸引した内容液
吸引した内容液
MRI画像
MRI画像
時間 全身麻酔下の手術(1.5時間)
主なリスク 出血

ケース2

口蓋膿瘍
口蓋膿瘍

主なリスク 放置した場合、重篤な感染症に進展。

松ヶ丘歯科口腔外科医院 医療機関情報

院長名 高橋 達夫
医院名 医療法人社団誠友会 松ヶ丘歯科口腔外科医院
診療科目 口腔外科、顎顔面外科、矯正歯科
口腔外科
治療内容
外傷:顎・顔面・舌・口腔粘膜の外傷、交通事故などによる顔面骨の骨折など
腫瘍:顎骨・顔面・顎顔面の非対称など
顎変形症:顎下顎前突・顎顔面の非対称など
口腔粘膜:舌炎・口内炎などの口腔粘膜の異常
唾液腺神経性疾患:ガマ腫・唾液腺炎・三叉神経痛など
所在地 〒302-0127 茨城県守谷市松ケ丘1-5-10
診療予約など TEL:0297-48-0648
診療時間 【診療時間表】
 
09:00〜13:00 ×
14:00〜18:00 ×
最終受付時間 17:30迄
※土曜の診療は 17:00迄
【休診日】水曜・日曜・祝日

【専門医師診療表】
 
口腔外科
顎顔面外科
×
矯正治療          

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