口腔がん検診
はじめに
2005年におけるわが国の口腔癌の罹患患者数は約6,900人であり、全癌中の1〜2%を占めていると推定されます。今後高齢化など様々な要因により患者数は増加し、2015年には7,800人になると予測されています。
部位別発生割合
部位別発生割合では、舌:60,0%、頬の粘膜:9.3%、口底( 口底とは舌の下にある口の底 の部分):9.7% 上顎歯肉:6.0%、下顎歯肉:11.7%、硬口蓋:3.1%と報告されています。(2002年頭頸部癌学会)
その他に前癌病変といってそのまま放置すると、癌化しやすい粘膜の病気があり、白板症もそのひとつです。口腔白板症の癌化率は高く、日本人では3.1%〜16.3%とされています。
口腔がん検診
口腔癌や口腔の前癌病変は、直接見て触れることができるため、その診察は比較的容易に行えます。口腔癌検診での口腔癌と前癌病変の検出率は0.99%と報告されています。
当院では顎、口腔領域の診察を行い、その結果検査の必要があれば迅速にヨードトルイジンブルー生体染色テスト、細胞診、病理組織検査、血液検査、さらに守谷守谷慶友病院でCTやMRI画像検査、超音波診断などを行い早期口腔癌の発見に努めています。
検査結果報告の所要日数
検査の種類にもよりますが、検査結果報告はだいたい1週間後になります。
口腔がん 症例写真
舌がん(ぜつがん) |
硬口蓋がん(こうこうがいがん) |
上顎歯肉がん(じょうがくしにくがん) |
頬粘膜がん(きょうねんまくがん) |
悪性リンパ腫(あくせいリンパしゅ) |
口腔の前癌病変(そのまま放置すると、癌化しやすい粘膜の病気)
症例写真
舌白板症(ぜつはくばんしょう) |
潰瘍性舌炎(かいようせいぜつえん) |
口腔がんを早期発見できる最前線は口腔外科専門医です。
松ヶ丘歯科口腔外科医院では、口腔がん検診を行っています。
口腔がんは早期発見、早期治療によりほとんど障害を残さないで治療できる病気です。ですが、進行癌になるにしたがって治癒率は急激に低下します。
お口の中に不安のある方、すでにがん治療をお受けになった方でお口のトラブルをかかえている方も放置せずお気軽にいらしてください。
セカンドオピニオンもお受けいたします。
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